ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

台東区の病院

 

台東区の病院で集団感染が起こったとのことですが、その病院の場所を調べたら、象徴的な場所にあるなぁ、と思いました。 外国人観光客が大挙して訪れる場所が集中するエリア、上野~浅草の間に位置しています(今日だって、こんな状況にもかかわらず、まだ何人かは訪れているはずです、昨日のニュースの写真に写っていたよ)。

 

銀座線の上野⇔浅草の区間。 渋谷・原宿エリアと並んで、都内で最も外国人観光客が集中するエリアです。 近年の原宿の竹下通りも大変なことになっていましたが、上野~浅草は古い日本を感じられるので、東京にやってきた外国人観光客がこぞって行く場所です。 近年の上野公園の花見は異常な大混雑、アメ横も外国人観光客で大混雑、浅草寺周辺の大喧騒と、異常な混雑ぶりを呈していました。

 

かつて、銀座線の銀座⇔浅草間は、最もアカ抜けた区間でした。「自分はイケてる」と思っているが実は全然イケていない人たちが少ない、イケてるようには全く見えないけれど実は最もイケている人たちが住み利用する区間でした(本当にイケている人は、イケている風には見えず、またイケていると思われている場所には住んでいないものです、だって、イケている風に見せる必要がないから)。 それが近年、外国人観光客が車内を席巻する、最もイケてない区間になってしまっていました。 ところが、浅草寺の徒歩圏内には、普通の人たちが静かに住み商う商業住宅地域で、一戸建て住宅(ビル)、住居兼会社や店舗、マンション、その他建ぺい率・容積率が高い住宅のエリアが広がっています。 そのエリアは、浅草の大喧噪からほど近いにもかかわらず、驚くほど静かで、しかも、ゴミひとつ落ちていない。 古くから住んでいる人たちを中心に、住民による管理がとても行き届いたエリアです。 そういったエリアにも、外国人観光客がうろついていたので、「ここに住む人たちも大変だなぁ、でもさすが、よく町を端正に保っているなぁ、とはいえ、こんな状況で、これがいつまで続くだろうか」と私は思ったものでした。 

 

こんな状態が、つい数日前まで続いていたはずです。 欧米などからマスクをつけない外国人観光客が多数、アメ横~上野~浅草界隈を歩き回っていたはずです。 外国人観光客の行動を制限するのが、遅すぎました。

 

私は、用事でこのあたりに行くと、アメ横の某菓子店(外国人観光客でいつも混雑している)に寄って食材を買っていましたが、やはり風の中に舞う何かを感じたのか、最近は、アメ横を避けていました。 野生の勘は正しかった。 これからも、生命のサバイバルに最も必要な野生の勘を鍛えていこうと思います。 

 

最初に感染が北海道で広がったことも象徴的です。 観光振興でインバウンド消費の取り込みに突っ走った各地に、危険があります。   

 

浅草寺の仁王様は、ずいぶん前から「く~せ~も~の~~!」と警告を発しておられたと思います。 悲しいかな、愚衆の耳にはそれが届きませんでした。

 

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