ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

ピアノの先生が生徒に対して出来ること

 

以下は、20210904にアメブロに書いた記事

 

この間の記事: この記事だね

 

への追加。

 

上記の記事でこのように書いたけど:

  でもね、今、独学しているのって、とても楽しい。

  5年続けたらね、

  演奏も、作曲やアレンジのハーモニーも、

  クラシックピアノを12年も習っていた子どもの頃とは

  格段の大違いだよ!

  この経験から、私は、

  ピアノの先生が生徒に対してできることは、ほとんど無い。 と思っている。

 

 

ピアノの先生が生徒に対してできることがあるとしたら、それは、

自分がプロの演奏家/作編曲家として、

音楽を演奏/創作する普段の仕事ぶりの背中を見せることだ、と思う。

 

先生本人が全うな演奏家/音楽家として、音楽業界で稼働していること自体が、

生徒にとって、最も説得力のある指導だ。

 

「○○は大切ですよ!」 「△△をしましょう!」

「プロの□□さんは、こーんな練習をしているんですよ!」

って言っても、自分で実際にやっていなければ、実際にできなければ、

全く説得力が無い。 それに、

そういった一般論は、今やネットでタダで手に入るし、

昨今は、一流のプロたちが動画で説明してくれている。

しかも、彼らのプロの世界での実体験からくる練習のヒント付きである。

「ええっ!?あのプロが説明してくれるんだ!」

と、有難みが倍増する。 投げ銭をしたりライブや音源にお金を払いたくなるというものだ。

 

ところで、

自称「プロの演奏家」の中には、年に数回しか人前で演奏しない、

「心意気だけのプロ」がたくさんいるから、注意が必要だ(人や自分のライブ/コンサートやレコーディングの演奏を年に数回だけじゃ、演奏で食っていけないでしょ!)。

 

本物のプロの演奏家は、「半年先に控えた次のライブ/レコーディングのために毎日一生懸命練習しています!」みたいなことは、絶対にないからだ。

本物のプロは、人や自分のライブ/レコーディングの演奏仕事で常時スケジュールが埋まっていて、演奏の仕事自体が実質上の練習というか自分のスキルのメンテナンスになっているほど、日々演奏の仕事で忙しい人たちだ。

いうなれば、

プロの音楽業界という高速道路を常時5足で時速100km/hで走り続けているような人たちだ。

 

コロナ禍で、そんな本物のプロたちでさえ、演奏の仕事が減っているようだ。 中には、レッスンを提供する人も出てきているだろう。 本物のプロからプロの音楽を習えるチャンスともいえる。

 

 

tokyotoad=おんがくを楽しむピアニスト

 

もとの記事@アメブロ

ピアノの先生が生徒に対して出来ること | おんがくの細道

 

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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。

「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。

tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。

 

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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。

 

tokyotoad