以下は、20210905にアメブロに書いた記事:
先日、トランスクライビング(耳コピ)に関する記事を書いた。
これに付け加えて、
私がトランスクライビング(耳コピ)における最も大切なポイントと思っているライフハック的なことは、
以下である:
必ず、油性インク(ボールペンや油性ペン)で
書きとめる。
理由は、
鉛筆で書き留めると、書き留めた譜面なりメモ書きなりが、
経年劣化するからである。
鉛筆で書き留めたものは、時間が経つにつれて、
紙の表面に乗っただけの鉛筆の粉が徐々に取れてきて、やがては、
うすぼんやりとしか見えなくなってしまう
からである。
だから、鉛筆のような、紙の上に乗っかるだけの顔料よりも、
紙に染み込んで定着するボールペンやサインペンで書き留める、ないしは、
鉛筆で薄く書いてから、ボールペンやサインペンで清書をすると、
上記の問題は解消される。
がここで、
水性インクよりも油性インクのほうが、後々の使い勝手が良い。
水性インクは、蛍光マーカーを上から使うと、にじんでしまうが、
油性インクの場合は、
蛍光マーカーによるにじみの問題が無い。
(ただし、油性サインペンを長時間使う場合は、シンナー中毒と同じ状態にならないように、換気に気を付けたい。)
楽譜製作ソフトを使う方法もある。 しかしながら、
楽譜製作ソフトは、バンド内での楽譜のシェアや、作曲や、作り込んだ編曲には、たいへんに向いているが、
個人用の聴きとりやメモ書き作業には、手書きに比べて手間がかかると、個人的な経験から感じる。
ただし、リードシート体裁で作成する場合は、
楽譜の入力作業がさほど煩雑ではないし、
楽譜の完成後にキーを自在に変えられる便利さがある(←この機能は便利!)。
最も進んだ楽譜製作ソフトには、タブレットの上で専用ペンを使って
手書きできるものもあるようで、便利そうである(←いつか欲しい)。
最近は、耳コピソフトやアプリが出ているようだ。
それらの正確性のレベルはまだまだかもしれないが、
いずれは精度が上がっていくだろう。
今や、
音痴の人の録音も、外れた音程の箇所を録音後に修正できるようになり、
楽器演奏が得意じゃない人も、DTMによって、高品質の音源を使ってパソコンに演奏させることができるようになり、
演奏のための身体能力だけを絶対的に礼賛する思想は、すでに時代遅れのものとなった。
タチの悪い教師からの有形無形のパワハラマウンティング行為に縮こまることなく、
一般の人たちが伸び伸びと心のままに音楽を楽しめるようになった。
今後は「耳コピの能力」を自慢することの価値も無くなっていくだろう。
tokyotoad=おんがくを楽しむピアニスト
もとの記事@アメブロ:
トランスクライビング(耳コピ)で一番重要なコツ | おんがくの細道
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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。
「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。
tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。
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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。
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