以下は、20211003にアメブロに書いた記事:
子どもの頃にピアノのレッスンに10年以上通っていたのに、
「どうしてできないんだろう?」 と、
中学の頃に思っていたことがある。
大江千里さんのインタビュー記事だったかに、
中学時代だったかな?の大江さんも全く同じ状態だったことが書かれていて、
私だけじゃなかったんだ!と思った。
大江さんも子どもの頃にピアノを習っていた。
バブル前の昭和の頃だから、
ピアノのお稽古といえばクラシックピアノのお稽古だ。
それで、合点がいった。
私の場合は、
「どうしてだろう~?」と思いながらも受験勉強の日々になって、
大学に入ってジャズ研を覗いてビックリするのだ!
そして、
見なかったことにする。
聴かなかったことにする。
存在しないことにする。
このようにして、
子どもの頃にはめられた手かせ足かせ脳かせを、
自らの手で更にキツく絞めてしまう。
自らの手で、自分の両目に、ウロコをくっつけてしまう。
この世で最も崇高である自分の存在を、自ら踏みつける、
人間として最も悲惨な行為だ。
そのうえに、
「ジャズなんてさ、
ファンキーな黒人が楽しそうに、何にも考えずに、
勝手気ままに弾くものだ。
運指や打鍵音のデリカシーなんて皆無のね。
(西洋クラシックとは違ってなんて野蛮なんだ!)」
なんていう、
とんでもない思い違いを自分に許してしまう。
この、
「名誉白人」的な、さもしい勘違いがさらに
手かせ足かせ脳かせを強化してしまって、
もう未来永劫入り口で門前払い状態なのだ。
「ジャズも好きなんですよ。 ビル・エヴァンス、チック・コリア、キース・ジャレットとか」
白人ばっかりじゃないか!
100歩譲ってオスカー・ピーターソン
演奏技法でね。(でも、その小枝のような身体とモミジのようなお手てでオスカー・ピーターソンみたいに弾けると思う?)
西洋人でもないのに、
西洋クラシック音楽発祥の国々の言葉を
ろくすっぽ話せないくせに、 つまり、
それらの国の文化を本当の意味で理解していないくせに、
西洋クラシック音楽を自分の物のように思って、
それをかさに威張り散らす。
「名誉白人」と呼んでもらって
尻尾を振って座れ・待て・食べてよし・いい子いい子!
実は柴犬扱いされていることに、自分は全く気付いていない。
哀れな存在以外の何ものでもないのだ。
tokyotoad = おんがくを楽しむピアニスト
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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。
「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。
tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。
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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。
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