以下は、20211130にアメブロに書いた記事:
私にとっての音楽の「いろは」の「は」に本気で取り組み始めてから1か月が経ち、
嬉しいことに、その効果がアドリブ演奏にほんの僅かではあるが現れ始めている。
老いていく脳がどれだけ覚えてくれるのか皆目見当がつかなかったが、
人間の脳は偉大だ。
若いころとは比べ物にならないペースとはいえ、脳内に少しずつ定着しはじめているようである。
このような取り組みには、
やはり独学が適している。
音楽でも何でも、
伸びる時は、独りぼっちでそれに没頭している時だ。
日本語では「山に籠る」と言うが、
米語では shed と言うようである。
shed と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「小屋」である。
私が一時期登録していたメルマガのジャズピアニストさんが
メール記事の最後を Keep shedding! で締めくくっていて、
「小屋(shed)」のことかいな?
とググってみたら、そうだった。
「小屋(shed)」を動詞にするんだ~、
「タクシーに乗る」⇒「タクる」と同じノリだね。
だが、言葉なんかどうでもいい。
洋の東西を問わず、
独りで籠って黙々と just do it 。
これが秘訣なのだ。
オリラジ中田さんの動画で紹介されていた
まさに Keep shedding! の体現者だ。
風流の道は、金銭的な豊かさを食いつぶすが、
金銭的な豊かさが無くても追求できる道でもある。
1,000年前に京都近郊の山奥に設置した
小さなモバイル庵つまり shed の中で
自分の心の愉悦のためだけに
琵琶や琴を独り黙々と奏で続ける鴨長明さんは、
私にとって頼もしすぎる音楽の先達(せんだつ)さんである。
tokyotoad = おんがくを楽しむピアニスト
もとの記事@アメブロ:
カメの歩みでも進んでいる | おんがくの細道 (ameblo.jp)
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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。
「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。
tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。
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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。
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