音楽の彼岸のピアノ遊び

大人のピアノ道楽を満喫するピアノ一人遊びの日々

最近買ったCD

 

この夏から秋にかけて買ったCD:  

 

① 超一流ジャズピアニストさんによる劇伴のCD 

芝居やミュージカルなどの舞台や映画/テレビドラマなどに使われる劇伴音楽は、総合芸術に欠かせない重要な要素だ。 このCDの音楽が使われた実際の芝居は観に行けなかったけれど、この異界的な超絶ピアニストさんと、同じく野武士が音楽の鬼に変化したかような凄腕の共演ミュージシャン陣ならではの、ジャズや民族音楽やクラシックが混然一体と融合した唯一無二の音楽世界が堪能できた。 4つの音によるメロディのモチーフの繰り返しが、ある曲では乾き切った無機質感を、別の曲では怖くなるようなどうしようもない寂寞(せきばく)感を、またある時はガラスのように危うげな悲しい美しさを、というふうに、さまざまな心象風景を映し出す。 かたや、バンド演奏による一見能天気な音楽によって逆に否応なく強調される、醒めた厭世感。 生身の人間の鼓動と息吹が全方向的に沸騰炸裂すると同時に、ふと、この世の対岸に在る、現世の人間が見ようにも見ることのできない、向こう側の世界を感じさせる、これぞ芸術! このピアニストさんは若い頃から、劇伴音楽や舞台芸術や写真芸術や文学作品やラップや舞踏&即興ペインティングといった、多様なジャンルの芸術分野と音楽コラボレーションをしてきた、音楽家でありながら音楽にとどまらない芸術家といえる。 いつもながらの唯一無二の異界の音楽宇宙観で、感性のとんがりまくった活きのいい若き文化人たちの音楽的ビーコン(=遠方のかがり火*)になったという印象を受けた。 これからも、その激烈かつ美しく繊細な音楽の松明を掲(かか)げながら、日本の芸術の最前線で音楽の進化を牽引し続けてくれることだろう! 

劇伴音楽は、ワクワクするジャンルだ。 私が子どもの頃から好きな劇伴音楽は、宮川泰(ひろし)先生による「ゲバゲバ90分」と「宇宙戦艦ヤマト」、テレビまんがでは渡辺宙明先生による「マジンガーZ」。そのほか、「ウルトラマン」・「ウルトラセブン」・「帰ってきたウルトラマン」、「太陽にほえろ!」、そして「水戸黄門」や「鬼平犯科帳」や「大江戸捜査網」など各種時代劇の音楽だ。 映画では、「ザ・ラスト・エンペラー」の教授が担当した作品や、「スターウォーズ」の一番最初のエピソードのサントラ by ジョン・ウィリアムズ。 そして、伊福部昭(いふくべ あきら)先生による「ゴジラ」のモウティヴ(動機)の、LVBの「運命」の動機を凌ぐ素晴らしさ。 かたや、単純化の極みのような、栗コーダーカルテッドによるテレビ番組「ピタゴラスイッチ」の音楽や、同グループの元メンバーのギタリストさんによるアニメーション映画の音楽もしみじみと素晴らしい。 孤独のグルメ」の劇伴も、渋さ知らズとも関係あるだけに毎シーズン盤石の安定感でキメてきてくれる。

*ビーコン(beacon)=丘の上など周囲から良く見える場所にかがり火を焚いて夜でも遠くから見える、陸上の灯台のような目印で、「目標の存在」の意味で比ゆ的に使われる、と思う。 遠距離用の石灯籠的なものかな? さいしょは「=松明(たいまつ)」としていたんだけど、そういうニュアンスもあるかな?    

 

②  超一流ケンバニストさんのオリジナル楽曲CDの新譜 

「ケンバニストさん」としたのは、この人がアコースティックピアノ/ステージピアノ/シンセ/ハモンドオルガン他の鍵盤楽器を弾くからだ。 メインストリームの音楽ジャンルに身を置き、盤石の演奏と、現場で培った(=つまり実際に有用な)360度的音楽知識のうえに、空恐ろしくなるような即興演奏を行う人だ。 ポップスやロックの大御所や人気アーティストのサポート演奏やフュージョン/インストの第一線で活躍する人だが、この人のオリジナル曲には、メインストリームの音楽ながらある種の「怖さ」というか、この世のものではない何かが感じられる。 この人が若い時に作った、コード進行がめくるめく展開しまくる、複雑性を備えながら聞く人の耳を捕らえて離さないキャッチーな名曲の数々からして「この人はスゴイ!を通り越してもはやオカシイ!」と思わせる異次元の音楽才能の持ち主だが、今回の新譜はもうコワイよ!素晴らしいよ! どれもこれも心から聴きやすいインスト曲に聞こえるんだけど、その背後に「天と地の動き」というか神羅万象の営みをひしひしと感じるよ。 その理由は、この人の異形の音楽センスと、ハーモニーへの鬼神のような注力と、加えて超一流の共演者陣がまた異次元の即興演奏を繰り出す音楽の鬼神たちで、彼らの崇高過ぎるレベルでの有機的な化学反応によって音楽による神羅万象が音の綾なすタペストリーの中に顕在化するからだろう。 今回の新譜の中に、私が個人的に「自分がこの世を旅立って青空の高みを飛翔していく際にBGMとして安らかに鳴っていてほしい曲はこれだっ!」と思った、私にとって究極の曲、つまり天上界にどこまでも無限に広がる「私の青空」に優しくしみじみと鳴り響いていてほしい、さしずめユーミンの「ひこうき雲」に匹敵して余りある幽玄のインスト曲があった!と思ったくらいなので、もうこの人の音楽コワイよ! アカの他人に「自分がこの世を卒業する日に聴いていたい最高の音楽!」と思わせる、これぞ超一流のプロが創り出す音楽だ!

 

ユーミンの50周年CD 

もうこれはね、ユーミンですからね。 日本の音楽の天照大神(あまてらすおおみかみ)だからね。 はっきり言ってジャケ買いです。 だって、ジャケットのユーミンの絵、後光が差してるもん。 ロシア正教のイコン(アイコン)みたいに、さっそくCDケースを部屋に飾りましたよ。 私の神棚です。 下記の記事に書いたとおり、ユーミンは、やまとの国の日巫女(ひみこ)のリインカーネーションだからね。 ユーミンの音楽については、後日このブログに書き綴りたいよ!いや、そうしたくてもできないかもしれない、だって、つたない私の人間の言葉で書き足りるはずが無いからだ。 私にとって、子どもの頃から、ユーミンは音楽の神様だ。 そういうことです。 そして、これからもそういうことです。 ユーミンばんざい!

 

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