以下は、20250312にnoteに書いた記事です👇
以下のリンク先の記事は、今から3年ほど前の、
2022年6月3日に私がはてなブログに書いた記事ですが、
ピアノを再開する中高年者が近年増加している背景なのか、
同じようなことを書く中高年ピアノ愛好家さんたちがいらっしゃるようなので、
参考になるかと思ってリンクを添付します。
ところで、
中高年からピアノを初める方にとって、「絶対音感は中高年以降ズレ始める」という説は、尋常ならぬ意味合いを持つかもしれません。
つまり、
「音感を鍛えましょうね」なんてピアノの先生に言われるがままに「聴音ドリル」や「音程ドリル」をやっても、必死に、悲愴にやったとしても、一向に「音感」が鍛えられずに、先生から「できない」判定を下され、落ち込み、絶望的な焦燥感のなかで、「聴音」や「音程」のできなさに鞭を打つように、不毛に自分を痛めつけていく…。
そういう可能性も無きにしも有らずなわけで。
ですから、
中高年からピアノを始めるピアノ愛好家は、
ちまたの殆どのピアノ教室で唱えられている「絶対音感神話」と、
それによる「絶対音感獲得のための訓練」が
中高年にとって意味が有るか否か?について、
冷静に判断して進んでいく必要が有るのではないか?
ということです。
ちなみに私は、子どもの頃のピアノ教室のお陰様で、「ダイアトニックベース(=ドレミファソラシドだけ!笑)の絶対音感」が子どもの頃に在りましたが、数十年経過した50代でピアノを再開した時に、この最も単純なレベルの絶対音感(つまりダイアトニックベースの!笑)が、半音~全音ズレてしまっていることに気がついたクチです。
そして、
それからおよそ10年経過した今、私の絶対音感のフリーダムさはモノスゴイです!
これが意味することは、
「絶対音感神話」に基づいたピアノ教育においては、
絶対音感がズレた = 絶対音感が使い物にならない = 音楽オンチ! = ピアノの能力が無い!
と、単純に判断されることになるわけです、いまの私は!
ところがですね、
その代わりにですね、
絶対音感という鎖から解き放たれてしまったお陰さまでですね、
今現在の私の相対音感はモノスゴイです!
子どもの頃から、「簡単な調(←#や♭が少ない調のこと!笑)」に移調して弾くのは得意ですが、
今や、12キーのどんな調にも瞬時に移調して弾くなんて全然平気です(💐祝💐)!
あの、よく、自分で移調したコンテンツを楽譜に書いてそれを見ながら得意げに弾くピアノの先生方がいらっしゃいますよね?
私の移調演奏はそんなもんじゃぁござぁせんよ。楽譜に書く時間や手間が発生しない、瞬間的な移調演奏だよ(💐祝💐)!
瞬間的な移調演奏 = 移調した楽譜をわざわざ書かなくて良い = ペーパーレス!= 環境に優しい私!偉いでしょっ!
👆「そんな瞬間移調演奏ごときを自慢するとは、なんと低レベルな!」
って、私を嘲笑ったプロの人が、正真正銘のプロの演奏家/ピアノ教師ですよ!
プロだったら、瞬間的に移調演奏するぐらいワケもないはず!だからね。
そして、
今、ダイアトニックベース(笑)の絶対音感しかなかった子ども時代と、絶対音感は無くなったけどその代わりに12キーの相対音感(しかもクロマティックベース(💐祝💐!))を培えた今と、どっちが音楽的に優れているか?というと、
絶対的に、今現在です。
なんせ、
子どもの頃のダイアトニックベース(笑)の絶対音感では、なんでもかんでもモーツァルト調!(笑)になってしまっていたポップスの耳コピ演奏がですね、
いっぱしにオルタードのテンションまで使えるくらいにカッコよく弾けるようになってきましたからね(💐祝!💐)。
相対音感しかなくなったシニアな今現在のほうが、もう絶対的に音楽的に優れた自分になれて、嬉し涙が出ますよ(💐祝!💐)。
私が、絶対音感神話をめぐる疑問を、はてなブログにアップしていた3年前の当時は、ネット上に「絶対音感を鍛えるレッスン」を謳うコンテンツがおびただしくありました。
ところが、私が、絶対音感神話をめぐる疑問をはてなブログに呈し始めてから、そのような、「絶対音感」で安易に稼ぐようなビジネスは下火になったような気がします。
私は、絶対音感があることにも良いことがいっぱいあると、思っています。
ですが、
とりわけクラシックピアノを幼少のみぎりから習ったことによって絶対音感しか育たなかった人たちのなかに、ことさらに「絶対音感が有ることが、音楽的に絶対的に優れている!」と言わんばかりの主張をして、相対音感だけの人たちを不必要に見下すスタンスを持っているらしいことに、私は大いなる疑問を持っていたのです。
そして、実際のところは、
絶対音感⇒相対音感が、
グレゴリオ聖歌にはじまった西洋古典(クラシック)音楽⇒12キー全ての間を自由自在に縦横無尽に転調する20世紀以降の音楽
への進化の、
ある意味象徴なのかもしれない、
と、個人的に感じるところが有ります。
私は音楽の専門教育を受けていない音楽素人ですが、
恐らくは、
純正律⇒平均律への楽器の産業技術的な発達が、
純正律ベースでは絶対的に強い絶対音感主義から、
平均律における12キーの平等性に絶対的に強い相対音感主義へと、
西洋音楽を進化させてきたのではあるまいか?
と、感じることがあります。
だから、20世紀になると、
西洋現代音楽はもとより、ジャズやフュージョンやポップスで、
古典的(クラシック)なコード進行のことごとくウラを意図的にかくような
非古典的なコード進行がどんどん試されて、市民権を得て行った。
だから、
20世紀になっても、バッハモーツアルトベートーベンにショパンあたりまでしか一般には進めるように設計されていない!ピアノ教育に、幼少のみぎりからドップリ浸かってしまった人が、ジャズに絶望的に苦戦するという悲喜こもごもが発生している。
と、私は感じます。
えー、ちなみに今は、21世紀です。
前置きが長くなってしまいましたが、
かれこれ3年前に私がはてなブログに書いていた、
絶対音感に関する記事のひとつです。
中高年ピアノ愛好家さんたちのご参考になれば幸いです👇
~ピアノ方丈記~