ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

ピアノを独学している人の動画

 

ピアノ演奏でいちばん大切なものは何かを教えてくれる、ピアノを独学で練習している人の動画です。これがです(じゃなくてね): 

 

① 2 YEARS PIANO PROGRESS - (SELF TAUGHT)

まったくの初心者から2年間の独学でこんなに自由に弾けるようになるんですね。アレンジもするようになって本当に楽しんでますね。それにしても指が長くてうらやましい(小指が私の薬指ぐらいあるよ)。

 

➁ Adult Piano Progress - My 1 year Piano progress

この人も初心者から1年でこんなに、ジャンルをまんべんなく弾いてます。「スケールの練習が役にたっている。スケールは一朝一夕に上達するものではなくて、1年2年~とかかるから、なるべく早いうちからスケール練習を始めるといいと思う」と語っていますが、やっぱりそうなんだね。(↑動画を最後まで聞くと、先生に習っているようですが、先生の影が薄い。ゼルダの伝説からベートーベンまで、自分がやりたい曲を選んで、練習本も中断したり再開したりと、自分主導でやっている感じをとても強く受けます。)

(↑ 2018年11月時点での感想は、「スケールを自分のものにするには1年以上かかる」というのは、本当だと思います。つまり、言語とおなじで、母国語のように使えるようになるためには、爬虫類脳にしっかりしみ込むことが不可欠で、そのためには1年以上はゆうにかかるということです。「上級の」ピアノ曲をバラバラと自慢げに弾いていて、スケールのことを歯牙にもかけない人は、ピアノ、というか、音楽というものをナメています(からその程度のレベルだ)。)

 

③ Self Taught Pianist:

動画を撮影した人は、この人の演奏に耳がとまって、いったんは帰りかけたんだれど、ひき返して、「もう一回ひいてください」って頼んでいますね。アカの他人にアンコールを頼まれたこの人は、真のピアニストですね。

 

演奏者が心から楽しんで、のびやかに自分を表現することが、いちばん重要なことなんだと、改めて教えられました (ミスタッチにビクビクしたり、楽譜の指示を遵守しようとするあまり緊張して弾く演奏は、聞けたもんじゃないものね)。これらの動画を見て、手の形がどうとか、電子ピアノだからとか、あげつらう人がいるとすれば、その人がやっているのはだと思います(の本質をまったく理解していない)。

 

①➁③ の動画ともに、日本の曲が含まれていますね。とくにアニメやゲームに乗って、日本人作曲家の音楽がいとも簡単に海を超えていくんですね。聞いてすぐ日本の曲かな?って思える、漬け物臭いというか味噌汁臭いというか、そんな懐かしさのあるメロディーやコード進行がいい。日本独特の音楽は海外で強いですね(オリジナル性があるからだね)。

 

日本の芸術の最高学府を出た作曲家の卵が、フランスに留学して苦学の末にドビュッシーの作曲法を会得して、ドビュッシーそっくりの音楽を作れるようになり、フランス人の前で演奏したら、「まるでドビュッシーそのものだ、スゴイスゴイ! で、あなたの国の音楽は?」って聞かれた、という話を、音楽業界に携わる方から聴きましたが、フランス人特有のキツ~い皮肉だったのかな。フランス人は、自分の文化にないオリジナル性のあるものはすぐ評価するようだね(アメリカのモダンアートも、まずフランスでウケたあと、本国での評価につながったと何かで読んだ(おフランスのお墨付きが出たからだろうね、アメリカも日本と同じようなところがあるんだね)。ジャズもそうだったんじゃないかな。川久保怜など日本人のファッションデザイナーもそうだよね。日本の漫画やアニメもそうなんだよね、日本の漫画は江戸時代の大衆本の挿絵そのものだもんね)。

 

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