ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ道楽の日々

シニアがピアノを始める際に留意すると良い点

このごろnoteに記事を書いているので、

はてなブログにはコピペで貼ります👇

 

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以下は、2021年11月04日にアメブロにアップ
 ⇨2022年5月20日はてなブログに書いた記事です👇


上記の記事のコピペをしようと思うんですけど、

コピペの前に、
今日は、2025年4月2日。
上記の記事を書いた時より年老いて、晴れてシニアの仲間入りをしましたが、
ピアノがどんどん下手になっていることは確かです。 
その原因は、
単に齢をとったからです! 
とくに実感しているのが、絶対音感がもはやフリーダムです!
もうスゴイです! 
もともと有った、ケンバンと脳内の音のリンクが、もはや無い!
だから、昔だったら間違いようもなかった音を外す!
これが老化か~! スゴイなー! バシバシ実感してますよ! 
つまりですね、
老化によって、私の絶対音感はもはや完全に失われてしまったようです。
絶対音感がある人は、50歳前後から絶対音感がズレ初めて、60歳ぐらいで完全に失われるという説がある」
という、Rick Beato氏の動画の内容が、個人的に当てはまりまくっちゃってもう! 
50代からピアノを再開して、独学で工夫しながら何年もやってきて、
せっかく相対音感ができて、子どもの頃には手も足も出なかった複雑なコードの曲を譜面にもかかずに耳コピできるようになったのに!
それなのに!!!
それとは別の何かによって、ケンバンの音を外すんですよ!
子どもの頃にお粗末な絶対音感しかなかった時は、こんなこと無かったのに!

で、結論から言うと、
私はもう、あきらめました!
これが、老化ですよ! 老化がどんなものか、ようやく、わかったよ!
これは、なってみないと、わからない!
実はね、最近、私がピアノを再開した当初一瞬だけ習ったことのある、
著名なピアニスト先生(今60代かな?)が最近アップした演奏動画を視たんです。
その時に、そのピアニスト先生が10年前だったら絶対にしないようなミスタッチを、やらかしたんですよ。
大仰に腕を振り上げてゴマかすような動作をしてましたが、
あの先生には有りえないミスですよ!
それを見て私はビックリしたんですね。
でも今の私には、わかるよ。。。
たぶん、人知れず、苦しんでいると思う。
だから、これを読んでいる皆さん、
長年プロの演奏家として確固たる実績を築いてきたシニアの一流ピアニストさんに対して、どうか優しくしてあげてください。
老化は、どうしようもないよ。
そして、彼ら自身が、ものすごく苦しんでいるはずだよ。
だから、
「あ、ミスタッチした!下手になったなー!」なんて、
重箱の隅をつつくような性格悪いことを、しないであげて下さいよ!
あなただって、還暦を迎えたら、わかるはずですよ。
「自称プロ」や「あんただれ?なピアニスト」は、演奏活動に生活がかかってないだろうから、どーでもいいんだけれど、
音楽業界の第一線で日本の音楽に長年貢献してきた、本物の一流演奏家さんたちが、
齢をとってちょっとぐらい音を外しても、目くじらたてないであげてくださいよ!
みんな齢をとるんだ! 私も、あなたも!
日本は超高齢化社会なんだ。
老化に優しくなろうよ!

というわけで、もはや私は、
老化に抗(あらが)わないよ。
抗っても仕方ないからね、無駄な労力だから。
無駄な努力は、時間の精神パワーの無駄なので、しません。
そして、絶対音感フリーダムを受け入れて、別のやり方を楽しく工夫していきます。
幸いなことに、相対音感が絶好調なので、違うやり方で上手くいくと思います。

👆ただし、これね、
50歳以上の方がピアノレッスンを受ける場合ね、
ものすごく無駄に残酷なことになるかもしれないと、私は案じますよ。 
というのは、
とくに若いピアノ教師は、老化による影響を絶対に実感できないからです。
齢くってるピアノ教師も、実感していない可能性が高い。
というのは、彼らは何十年も使っている教材だけは覚えてしまっているので、自分が絶対音感がズレている自覚が無いかもしれないから。
そんな、老化が他人事(ひとごと)な彼らに「聴音」の練習なんてさせられようものなら、もう無駄に残酷なことになるよ。 
ソルフェージュもそうかもしれない。最近のユーミンのコンサートの動画、音を外さないように一生懸命注意して歌っている感じがある。50年以上も歌ってきた大御所アーティストにも、老化は情け容赦ない。
だから、中高年の人がピアノを習うばあい、「この人は音感がダメねぇ」なんて思われて、無駄にピアノ教師の餌食にならないように気をつけることが重要だと思う。
 

前置きが長くなりましたが、以下が、いつだっけ? 
そうそう、
以下は、2021年11月04日にアメブロにアップ
 ⇨2022年5月20日はてなブログに書いた記事です👇

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50代でピアノを再開した個人的な経験から、
歳をとってからピアノを始めたり再開したりする際に、
留意しておくと良いと思う点がある:

① 練習してもどんどん下手になる可能性が有る。
脳と身体の老化は、情け容赦が無い。
普段の生活で、物覚えが悪くなったり、物忘れが多くなったり、細かい文字が見えづらくなったり、何にもないのに手が震えたり、足がもたついたりし始めたら、
当然のことながら、それらは、
そのまんまピアノのパフォーマンスに反映される!
クラシックピアノでは、
覚えられない・すぐ忘れる・よく見えない・手足がおぼつかないのに、
ピアノだけが素晴らしく演奏できるはずがない。
ジャズピアノでは、
覚えられない・すぐ忘れる・「え~っと」「ほら、あれよ、あれ」「あれって一体何だっけ?」では、
アドリブ演奏も「え~っと」「ほら、あれよ、あれ」「あれって一体何だっけ?」になるに決まっている。

② 絶対音感を鍛える練習は、無駄ぼねに終わるかもしれない。
 絶対音感が有る人でも、中高年になるとズレはじめて、やがては絶対音感を喪失する、という説がある。 私の場合は、この説が当てはまった。
 つまり、絶対音感を特訓するような練習やドリルを、どんなに狂ったようにやったとしても、絶対音感を獲得/回復する望みが無い可能性がある。

③ ①&②を踏まえて、以下に留意すると良いかもしれない:

(1)老化を受け入れて、自分に優しくなる。 ハードルを上げ過ぎない。
 
(2)やっても無駄なものには無駄にお金と時間を投じない。

(3)レッスンの先生の指導内容を客観的に精査する(= 無理なことへのダメ出しは、自分のお金の無駄づかい&心の平安を無駄に奪われる)。 

(4)自分の若いころと比較しない。若い人と比較しない(= 若い頃/人のほうが格段に物覚えが良く曲芸ができるのは当然だが、若い頃/人には人生経験という財産が無い)。

(5)レッスンにお金と時間を投じる意義を精査する(= 何を求めてレッスンにお金を払うのか? レッスンに通う理由は、人それぞれだろう。 レッスンに行って気持ちよくなれるなら、レッスンにお金を払う意義があるだろう。 お客様を気持ちよくさせるのがサービス業だからね)

(6)勧誘や煽(あお)り宣伝を疑う(= 「ピアノは脳トレになりますよ!」ならば、コンビニでバイトするほうがよっぽど脳トレになるうえに、働いた分お金ももらえる。 それから「歳をとってからも上達しますよ!」って、言う方は言うよ、お金目当てなら何だって言うよ。 それに、上達しなくても「それはあなたの練習不足」って言えるからね。)

(7)生きがい追求のための出費を見直してみる(= そもそも、なんで音楽なんてやっているのか?絵だって囲碁だって他にも数限りなくあるのに)

(8)その生きがいは自分の人生を幸せにしているのか? を考える(= 投じたお金を回収できない類の「費用的アクティビティ」について、お金と時間の垂れ流しになっていないかどうか精査する)。

そして、 

ピアノをやめることは、
挫折でも敗北でも何でもない。 
ピアノをやめても、
あなたの存在の価値はこれっぽっちも変わらない。 
あなたは、ピアノごときに、巷(ちまた)の芸人くずれ(ピアノ教師)の言動ごときに、一喜一憂して振り回されるような、
つまらない存在ではない。 
高尚なあなたにふさわしいものが、
世の中には数限りなくある。 
楽しくないな~、と感じたら、スパッとやめて、
他の生きがいを楽しめばいいだけのこと。
人生一度きりかもしれないから、 生きがいぐらいは、
「自分の心のおもむくままに」が、
健康で幸せな人生の基本だ。 


~ピアノ方丈記