ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

ようやく姿勢がよくなってきた

 

以下は、20210818にアメブロに書いた記事

 

ピアノ演奏のために姿勢を治す取り組みをはじめて今月下旬で4年になる。

4年前と比べると、格段に姿勢が良くなった。

途中からは、姿勢の改善は、ピアノ演奏というよりも健康な老後のために、喫緊の課題となっていた。

いろいろな本を読んだ。 ボディーワークのセッションにも行った。

 

4年を経てわかったことは、一事が万事 ということだ。

肝心かなめのところがちゃんとすれば、全体がちゃんとする。

肝心かなめのところに対処せずに末端ばかり矯正しようとしても、絶対に矯正できないので、時間と労力と精神パワーの無駄。

 

だから、「指をこうして」とか「姿勢を伸ばして」とか「お腹をひっこめて」とか「脱力奏法」とか「背中を使え」とか「丹田をどうして」とか「何とか筋をどうして」などの、この類の言葉は、もはや虚ろに響くだけだ。

いやむしろ、このようなパーツへの指導は、指導される側にとって有害だ。

 

だが、このような細かいパーツへの指導は、指導する先生側にとっては、このうえもなく有益である。 

というのは、こういうもっともらしい細かな指導をすると、いかにも「教えてもらっている!」みたいなイメージを生徒に与えることができるからである。

そして、このようなパーツへの指導を浴びせられ続ける生徒は、ますます上手くいかなくなって、ますます思い悩み、ますます先生に指導を仰ぎ、一向にうまくいかないのでますます劣等感を持ち、「私はダメなんだ、だからもっと先生に習わなければ!」とますます思い込んで、先生にとってますます良いお客さんになってくれるからだ。

 

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tokyotoad=おんがくを楽しむピアニスト

 

もとの記事@アメブロ

ようやく姿勢がよくなってきた | おんがくの細道

 

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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。

「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。

tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。

 

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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。

 

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