テレ東と日本歌手協会(とジャパネット高田)は日本の芸術文化のために大変よい仕事をしてくれていると思った。 大晦日の「年忘れにっぽんの歌」(テレ東)、年明けの「日本歌手協会歌謡祭」(BSテレ東)だ。 歌謡界の大御所から実力派歌手、あの頃あの時に大ヒットした超名曲の歌い手たちが一堂に会する、まさに、日本人の日本人による日本人のための歌の祭典だ。 懐かしい上に、日本の大衆歌謡の歴史絵巻を目の当たりにして、戦前から現在までの日本社会の移り変わりを見ているようで、感動的だ。 NHKの紅白からテレ東に視聴率が流れるわけだ。 私もすでに紅白は視ていない(視聴率は徴収して一体ぜんたい誰のための紅白なんだろね?)。
大晦日の「年忘れ...」は雑務で録画すらできず痛恨の極みだが、年明けの「日本歌手協会歌謡祭」は録画して、今日ようやく見終わった。 以下、超個人的に感銘を受けたのは:
① 美川憲一・八代亜紀・山本リンダ・錦野旦(にしきのあきら):
圧倒的なオーラ。揺るぎない世界観。みなさん超一級の日本のエンターテイナーだ!
② 西口久美子(青い三角定規):
西口さんが今回歌唱した「勲章なんか欲しくない」は、青い三角定規のLPのA面1曲目の曲だ。 なんで知ってるかって?私はそのLPを持っているからだ! 子どものころに祖母に買ってもらって、嬉しかったのなんのって! ところが、なぜかレコード盤が紛失してしまって、いまはLPジャケットしか持っていない...orz...。 でも、この曲の 〽のんびりのびのびやるほうが~、心のためにもいい~のさ~、勲章なんか欲し~くな~い~、長めのGパン引きずって~、ギ~タ~ア~せ~なか~に~自転車旅行ぉ~...の歌詞とメロディとコードは、子供の時分から今もしっかりと私の脳に刻まれている。 権威も地位も要らず、自由気ままに生きようとしていた、あの頃「ヒッピー」と呼ばれた若者たちの姿が、この歌を通して蘇(よみがえ)ってくる。 当時、東京の国分寺周辺には、自由な理想郷の建設を夢見たヒッピーたちが集まって共同生活をするコミューンがあったそうだ。 その名は「エメラルド色のそよ風族」。 そう、「青い三角定規」も、同じ語感を持つ名称だ。 あの頃、確かに、日本は、青春の真っただ中を無我夢中でひた走っていた。 青い三角定規の代表曲「太陽がくれた季節」。それは、青春時代のことだ。 西口さんが、今も、日本の青春時代を象徴するかのように歌い踊るステージを見ると、目頭が熱くなると同時に、「このまま老け込んでいく自分で一体いいのか!?」と背筋がシャキッとする思いだ。 日本人よ、私よ、青春を忘れるなかれ!
とりあえず今日はここまで。(次回に続くかな?)
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