音楽の彼岸のピアノ遊び

大人のピアノ道楽を満喫するピアノ一人遊びの日々

日本の歌謡シーンの珠玉の動画集(その①)

 

昨日のこの記事:

「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」(BSテレ東) は名曲の宝庫 - おんがくの彼岸(ひがん)

 

を書いたあとに、

日本歌手協会のサイトに珠玉の動画集を見つけてしまった!

 

世代的に、私が感動した動画は:

 

①下記動画の、八代亜紀「舟唄」山本リンダ「どうにもとまらない」。 お二人ともに、当時と変わらぬ至高の歌唱力とゴージャスなオーラに脱帽! 当然ながら二曲とも超名曲。各楽曲の正統派の構築から学べることが多過ぎ!:

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②下記動画の、海援隊贈る言葉大場久美子「スプリングサンバ」。 金八先生とともに「贈る言葉」は永遠。 おなじく、タイムレス(永遠)なアイドル大場久美子さんが振り袖姿でサンバホイッスルを吹きながら歌い踊るこの映像は必視聴!ジャンルに関係無く、ステージで芸を披露する者は「好かれてなんぼ」だ。ステージ上でスポットライトを浴び続けるエンターテイナーの奥義が、ここに有る。:

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③下記の動画の、あべ静江「みずいろの手紙」。涙が出るほどの王道の名曲に、あべさんの今も変わらぬ清らかな歌声! お母様も歌手とのことで、あべ静江さんには、生まれながらに歌手&エンターテイナーの血が流れているんだなぁ、と思った。中村吉右衛門版「鬼平犯科帳」の客演などで魅せる俳優業も素晴らしい。:

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④下記の動画の、城みちる「イルカに乗った少年伊藤咲子「ひまわり娘」。 城みちるさんは、今も現役でイルカに乗った少年だった! そして、楽曲の正統派な音楽性に加えて奇抜な曲名に、言葉も無い。なんせ「イルカに乗った少年」だよ!売れないはずがないでしょ!←と思ったが、ふと考えてみると、「イルカに乗った少年」とは、一体誰のことなのか? 城みちるさんは、当時、いったい誰の依代(よりしろ/代役)となって、ステージでこの曲を歌い踊っていたのか? この曲から30年足らず前に、未来有るたくさんの子どもたちが、戦争の炎の中で悲惨な死を遂げた。 この歌を聴く大人たちにとって、辛く悲しいことがあった時に、空と海の間の水平線の彼方にある遠い国、つまり、海の彼方にあるに違いない常世の国(とこよのくに/ニライカナイ/浄土/補陀落(Potalaka/ふだらく)から、イルカに乗って君に会いにやって来るのは、そんな子どもたちだったのかもしれない。「死んだあの子が大人になっていれば、城みちるさんのような優しい好青年になっていたに違いない」と、ブラウン管の中で歌う城みちるさんに、その子を重ね合わせて涙を浮かべながら見ていた人たちが、たくさんいたかもしれない。 そう思えるほど、この曲の歌詞は、死者への思いと残された者たちの魂の救済のモチーフに溢れている:「誰も知らない南の海、遠い国(←常世の国/ニライカナイ/浄土」「空と海との隙間(←常世の国/ニライカナイ/浄土)」「愛の花束胸に抱き遠い国から 君に会うため やってくる(←お盆)」「吹く風もやさしく頬をなでるだろう(←残された者たちの魂の救済と癒し)」「イルカに乗った少年が白い波間に見えるだろう(←亡くなった子どもの幻影)」「あの雲も幸せそうな色してる(←子どもたちがあの世で幸せに暮らしているに違いないという願い)」。  子どもの命を奪うのは戦争ばかりではない。 江戸時代、「子どもは五つになるまでは神さまのもの」と考えられていた。5歳になるまでに病気や不慮の事故で死んでしまう子どもがたくさんいたのだ。 七五三(しちごさん)は、そんな子どもたちが「この世に定着してくれた」ことを神々に都度報告して感謝をささげる風習だ。 今も、通学途中に交通事故に遭ったり、夏休みの山や海の事故で、子どもたちが命を落としている。 命短くしてこの世を後にするしかなかった子どもたちに対する思いは、座敷わらしや、もっと古くは蛭子(ひるこ/えびす)信仰にまでさかのぼることができる。 実は「イルカに乗った少年」は、神話の時代に両親の悲しみのうちに海に流された蛭子(ひるこ/えびす)様の20世紀の姿なのかもしれない。 将来の望み薄く生まれた子どもがまだ「神様のもの」であるうちに、神様にお返しする のは、大人でさえ生きるか死ぬかの大飢饉に江戸時代の東北地方が見舞われた頃に生まれた座敷わらし伝説も同じだ。 「イルカに乗った少年」は、当時からみても突拍子もなく軽やかな題名と、城みちるさんの「みちるスマイル」と、夏を感じさせる海と空がテーマの爽やかなスカイブルーの色彩の、それらの裏側に、全く対照的な、日本人の死生観がこれ以上ないほど克明に表現されている、大変重い曲ともいえるだろう。 男性アイドルにふさわしいアップテンポでスポーティーで、夏をテーマにしていながら、マイナーキーの楽曲であることが、それを象徴するかのようである。 あるいは、遠い南の海に散っていった神風特攻隊の若者たちに思いをはせる歌なのかもしれない。 「もはや戦後ではない」と言われ、戦争で悲惨な死を遂げた無数の死者たちが忘れ去られようとしていた、戦後のモーレツ高度成長期の日本社会に、空と海が交差する水平線の彼方の誰も知らない遠い国から君に会うためにやって来た「イルカに乗った少年」や、宇宙の彼方にあるM78星雲の光の国から僕らのためにやって来たウルトラマンが、日本人が決して忘れてはいけない、日本ために幼い/若き命を落とさざるを得なかった魂たちを、思い出させるように、日本社会に来訪したことが、興味深い。

伊藤咲子さんの「ひまわり娘」。 今なお衰えぬ、文字通り、ひまわりのようなバツグンの声量と歌唱力! 悲しみを祓う歌声とは、伊藤さんの声のことだ。ハリの有るおおらかで美しい歌声に照らされれば、どんな悲しみも、どんな絶望も、浄化され、供養され、清らかに浮かばれる。 人前で歌って人々の心を明るく清めて幸せにする、真の歌い手の役割を担って生まれてきた人なんだね。:

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⑤~は次回に続く

tokyotoad1.hatenablog.com

 

これらの動画集は下記のページにありました ↓ 

www.nkk.or.jp

 

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