ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ道楽の日々

大江千里の『Boys & Girls』

 

古いブログに書いた記事です:

 

=== 20181003 ===

大江千里さんのソロピアノアルバム『Boys & Girls』を買いました。

 

自作のJポップの大ヒット曲の数々を、ジャズ化して、ソロピアノで演奏。

これが出来るのは、今のところ大江千里さんしかいない。

唯一無二の存在は強力だなぁと思いました。

 

そして、「西洋音楽語 ジャズ方言」の強み。 

「ジャズ方言」は、異文化の人たちの心をつなぐ。 

Jポップを聞いたことのない人たちの心にも響いてゆく。

 

Jポップという、日本の文化資産(の多くは、すでに文化遺産だ)の再発掘と再利用、バリューの掘り起こしになる。 

日本に最も勢いがあった80~90年代を中心に、名曲がたくさん生まれました。 

これらを眠らせてしまうのは、もったいない!

 

「洋楽を崇拝する一方で、日本の民謡や歌謡曲やポップスを見下す」、そして、「アメリカの歌謡曲をジャズ化するのは何とも思わなくて、日本の歌謡曲のジャズ化には違和感を感じる」という風潮が、20世紀にはあって、それに一石を投じ続けたのが、アッコちゃん(矢野顕子)でした。 

お年寄りには、そういうマインドが残っているかもしれませんが、若い人は、もはやそう思わないでしょう。 時代がようやく、アッコちゃんに追いついた。

 

洋楽とは異なるコード進行が好まれる、日本のポップス。 

それこそが、世界の音楽のなかで、唯一無二の強みです。 

「グローバルな人材」の必要性が声高に言われますが、大江千里さんは、その最たる存在です。

 

ポップスをジャズに編曲したり、リハーモナイズしたりする、参考になる。 

原曲を懐かしみながら聴くも良し、休日の午後にお茶を飲みながら聴くも良し。

オールラウンドに楽しめる、ソロピアノの一枚だと思いました。

 

もとの記事:

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