ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

西洋音楽におけるコーラス(合唱)の進化

 

古いブログに書いた記事です:

 

=== 20180714 ===

西洋音楽のハーモニーは、プロテスタントの教会で歌われはじめたコラール(ソプラノ・アルト・テナー・ベイスの4声合唱)がその基礎になっているとのことで、音楽の専門教育では4声の作曲課題をやるそうですが、かつてゴスペル教室を落ちこぼれた身として、とても興味があります。

 

ゴスペル教室に通ったのは、映画「天使にラブソングを2」のクライマックスシーンで歌われる「Joyful, Joyful」を歌いたかったからです(が数か月で脱落しました。。)。

 

ベートーベンから200年の間に起こった西洋音楽のハーモニーとリズムの進化を見せつける、上記の映画の中の「Joyful, Joyful」は、前世紀におけるリハーモナイゼーションの究極型を示している!と直感したのでした。同時に、原曲のシンプルでキャッチーなメロディーが、これだけ洗練されたリハーモナイズを可能にしたと同時に、複雑なハーモニーにメロディーが呑まれていない!と、メロディーメーカーとしてのベートーベンのスゴさを感じます(エリーゼもジャジャジャジャーンも、ものすごく強力な「ツカミ」のメロディーラインだもんね)。

 

聖歌隊や合唱団といった大勢の人が集まっての大合唱は、集団としての人間の偉大さを表現します。人間ひとりひとりは小さいけれど、たくさん集まるとものすごいパワーを起こすんだなぁ、人間ってすばらしいなぁ、人間に生まれてきてよかったなぁ、と思います。Angel City Choraleの以下の合唱に感動しました:

Africa - Angel City Chorale

 

TOTOの名曲「Africa」の音楽に対する解釈・表現ともにとても芸術的で、森羅万象への畏敬の念や、天からの恵みと命への感謝、人間賛歌の気持ちが心に沸き起こります。アメリカ人はもっと違う、キリスト教義的な感情を持つんでしょうが、異文化圏の私にはこのように感じられます。

 

TOTOは、Earth Wind and Fire(EWF)と並んで、20世紀の西洋音楽を象徴するバンドだと直感します。ハーモニーとリズムの進化を示す「Africa」は、前世紀を代表する古典作品になったと思います。

 

「Joyful, Joyful」のすばらしいカバーパフォーマンスの動画がありました:

Joyful, Joyful - Sister Act 2 [Tiffany Mann, Kyle Taylor Parker, David Rowen, & Melissa Victor]

 

もとの記事:

https://ameblo.jp/tokyotoad/entry-12384615561.html?frm=theme

 

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