ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ道楽の日々

ピアノやダンスやスポーツが上達する条件

いままでの練習経験から、ピアノ(や歌やダンスやスポーツなど)が上達する条件は、次の15ではないかと感じました:

 

1 体育の成績(小学校の)

2 体格や体質

3 頭の使い方

4 年齢

5 練習時間の確保(今現在の)

 

1 体育の成績: 小学校の体育の成績が悪い場合は、脳からの指令と体の動きのコーディネーションがちぐはぐな可能性があるので、手先も不器用かもしれません(私がそうです)。また、いつまでたっても逆上がりができなかったり、先生に呆れられたりしているうちに、すっかり運動嫌いになって、ますます体を使わなくなってしまって、普段の生活に必要な以外の体の動かし方がまったく見当がつかなくなっているかもしれません(これも私)。こういう場合、たとえば、クラシックバレエは無理だからと同じ洋もののピアノにくら替えしても、たぶんあまり変わらないんじゃないかと思います。「芸術」という言葉にはスポーツ的な要素は感じられませんが、運動が苦手な(ので筋力がほとんどない)人がピアノを文化部的なもの思って習いがちなことに、いろいろな悲劇のもとがあるのかもしれません。

 

2 体格や体質:  ピアノを弾く運動に適した体格や体質を持って生まれてきた人は当然有利だと思います。手が大きい人、体格や筋肉に恵まれている人、体が柔らかい人など?生まれつきじゃなくても、長年の練習や筋トレなどで必要なフィジカルができている人も、ピアノや曲に負けずに弾けると思います。

 

3 頭の使い方: いくら身体能力が高くても、頭を使って練習しなければ、練習の歩留まりが悪くなると思います。逆に、運動オンチだったり手が小さくても、工夫したり理論や知識を使えば演奏の効率が上がると思いますし、作曲ができれば、自分で音楽を創りだすことができるので、芸術の目的である自己表現が自前の音楽で可能になり、創造活動の次元で音楽をすることができます。

 

4 年齢: 脳と体が柔軟な若い人の方が、当然、上達が早いと思いますが、自分を年齢で見限るよりも、気持ちを若くもって、いままでの仕事や人生のノウハウを練習に生かすことで、思っている以上に上達するのではないかと思います。

 

5 練習時間: じつはこれがいちばん重大な要素だと思います。身体能力が高くて頭もキレて若くても、練習する時間がなければ上達の望みはゼロです。逆に、運動オンチで年をとっていても、練習時間がふんだんにあれば上達の望みは存在します。 

また、上記の1から4の程度は長い人生の間に激変することはないと思いますが、練習時間は振れ幅の大きい要素です。たとえば、子供の時にピアノを習っていたが、いろいろな事情で中断せざるをえなくて、若い頃は仕事や生活に追われてピアノに触れることすらなかったけれど、今は余裕ができて練習時間がたっぷりある人もいるし、その逆の人もいると思います。練習時間が減れば、演奏に必要な筋肉が落ちて、そのぶん下手にならざるを得ません。

そして、今はピアノを練習する時間がたくさんあっても、明日何かが起きて人生の環境がガラリと変わって、ピアノどころではなくなってしまうかもしれません。

 

今練習できる幸せをかみしめながら、すこしでも長く続けていければいいなぁと心から思います。

 

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