ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

クラシック音楽でよく誤解されていること

 

以下は、20210823にアメブロに書いた記事

 

前に書いた記事に、ってどれだったっけ? 

ああ、 この記事 でした。 

それに加筆したよ:

 

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クラシック音楽が一般に高尚な音楽のイメージがあるのは、

それを 聴く人の社会的な階層が高かったから。

作る人/演奏する人の側では ない

 

クラシックバレエも同じ。

(↑ 山田五郎氏のYouTubeチャンネルの、ドガの踊り子たちの絵の動画で、詳しく解説されている。)

 

若きヘンデルが作曲家を志して法律家の親から反対されたのは、上記の理由による。

法律家は、聴く人 の側の階層。

 

洋の東西を問わず、昔も今も、

社会的な階層が高い人たちは

ステージ用の派手な衣装を着て人前で芸を披露する人たちを

 眺める側の、

落ち着いた服装をした人たちだ

 

よく、著名な演者が出るクラシックのコンサートで、

数万円の特等席で居眠りしているジジイを見て、

「こんなに素晴らしい音楽を目の前に、あんなに良い席で眠りこけているとは、いったい何事か! 音楽を知らない輩だな。」

と、侮蔑的に言う人がいますが、

 

いいんですよ。 あれが、最上級のお客さんなんです。

 

数万円の特等席なんて、接待に決まってるじゃありませんか。

接待される人たちっていうのは、社会的な成功をおさめた人たちで、

その出し物の好き嫌いに関係なく、

取引先からの接待を受けて、良い席に座っているわけです。

 

だいたい、そういう人たちは、多忙な日々を過ごしていて、

はっきり言って、音楽に心酔する暇なんてないんだよ。

仮にも、音楽を鑑賞するような余分なパワーが脳に残っていたとしたら、いっさいがっさい、事業の経営のための思考に使ってるんだよ。

消費者が求める商品やサービスを開発して、それを売って会社が儲かって、社員たちにお給料を払えるように、会社を信じて投資してくれた株主にお礼ができるように、脳ミソを一日じゅうフル回転させているんだよ。 

カフカのシートの特等席&クラシック音楽の子守歌がつけば、こんなに良い睡眠環境はありません。

そういう、毎日フル回転して社会に大きく貢献している人を、少しは寝かせてあげてもよいではありませんか。

 

2階の一般ピープル席からイマイマしげに見ているんだったら、

あなたも接待を受けるような立場になればよいのです。

そして、もしそうなったとき、

 

きっと、あなたも、特等席で爆睡してると思いますよ。

 

 

tokyotoad=おんがくを楽しむピアニスト

 

もとの記事@アメブロ

クラシック音楽でよく誤解されていること | おんがくの細道

 

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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。

「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。

tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。

 

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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。

 

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