おんがくの彼岸(ひがん)

「出すぎた杭」の大人ピアノならではの自由と醍醐味(だいごみ)を楽しむtokyotoadのブログ

楽器の減価償却 & 楽器の王様

 

古いブログに書いた記事です:

 

===20180310===

 

時節がら(確定申告シーズンもたけなわ)、ふと気になって調べてみたんですが、

 

 

楽器の減価償却の耐用年数は、1種類の楽器をのぞいてみぃんな一律、5年なんだね。

 


900万円のベーゼンドルファーのベイビーグランドピアノも、庶民が何とか手が届くつつましいピアノも、償却期間は同じ5年なんだね。ギターやバイオリンなどの値段がピンキリの楽器も、どんな値段で買っても楽器であれば一律5年。パソコン(4年)とあんまり変わらないんだね。

 


しかしその中で、1種類だけ、耐用年数がケタ違いに長い楽器があったよ!

 


何でしょうね?当ててみます?

 

 

 

 

♪~~~シンキングタイム~~~♪

 

 

 

 

 

 

ほとんどの人がわかったと思いますが、万が一のために、ヒントをだしますと:

 

 

 

ヒント: その楽器の入れ物の耐用年数と同等の耐用年数です。

 

 

 

 

 

 

これでもうおわかりのとおり、 

 

 

 

 


パイプオルガンでして、 その耐用年数は、

 


入れ物(鉄筋コンクリートや石造りの建造物)と同等の、41年だそうです(どこかのPDFファイルにあった)。

 


(当たった人、おめでとうございます、でもこんな○✕方式の問いに正解したからって偉くもなんとも、ましてや音楽の造詣が深いわけでもなんでもありませんよ。当たらなかった人へ:当たらなかったことが、貴方の音楽的才能や能力に関して意味するものは何ひとつありません。むしろ、貴重な脳の回路をこんな話のタネ程度のことに浪費しなくて良かったというものです。)

 

 

 

パイプオルガンは、入れ物込みだから、楽器というか、もはや設備だね。

いちど作ってしまったら、もうそこから動かせないんだもんね(動かそうものなら費用は何千万円?入れ物込みだと何億円?で済むのかな?)。

 


音も、いろんな音が出せるし、聞こえないような高音から地鳴りのような低音まで出せるんだね!

この世の終わりのようなすざまじい音量も出せるよね(メシアンせんせいの演奏コワイよ)。

パイプオルガンは、楽器の王様なのかな?

 


いやいや!いろんな見方によっては、いろんな楽器がそれぞれのシーンで楽器の王様だね。

 


たとえばピアノは、パイプオルガンよりも、弾ける人が爆発的に多いし、12音が分かりやすく配置されているので、他の楽器をやる人も音楽理論の勉強や打ち込みを鍵盤楽器でやるから、そういう意味ではピアノは楽器のデフォルト。最も汎用性がある鍵盤楽器の王様だね(ハモンドやエレクトーンのほうが、パイプオルガンみたいに音色を操作したり足をつかうからハードル高い)。

 


でも鍵盤楽器はだいたい大きくて重たいから、楽しいアウトドアシーンでは、まったく活躍できないのが致命的。軽量の電子キーボードでも電池や電源がいるし、雨が降ったら屋外では厳しい。

 


だから、ピアノがいくらひけても、キャンプファイヤーではまったく出番がなくて、アコギがキャンプのヒーローになるんだよね(そういうときにギターを弾いている人がカッコよく見える)。

 


どこでも音楽を奏でられて、ポリフォニックなので伴奏ができるから、みんなが歌うのを伴奏して、星空の下でたのしいひと時を提供できる(演奏家の本分だ)。場所を選ばないで弾けるアコギやウクレレは楽器の王様だね。流しで弾けてお客さんのカラオケ伴奏ができるのもいいね。三線や三味線もそうだね。

 


でも、モノフォニックな魂の旋律で「オレが主役だ!」と誰をも黙らせてしまうのは、泣きの楽器。ホーンのたぐいだね。トランペットやサックスがソロをとったら、ギターもピアノも「はい、おとなしくバックでコード弾いて伴奏してます。。」になっちゃうもんね。モノフォニックな楽器は、モノフォニックなだけに演奏者の魂がメロディー音に100パーセント注入されるから、奏でられるメロディーも最強。楽器の王様だね。尺八やバイオリン(ソロ)も泣きの楽器だね。インドのハーモニアム(片手弾きのポータブルオルガン)も、ハモニカも泣けるね。

 


電気が使える時代になったことで、泣きの楽器の仲間入りができたのが、ギターとピアノだ。エフェクターをつないでこだわりぬいたディストーションをかけたエレキギターにソロで泣かれるとたまらない。表現できる音程が12個に限られて、音もツブツブで引っ張ることができないピアノに対して、シンセは音程をギュイィーンとスライドできるし、音を好きなだけ引っ張ることができる。ピアノの致命的な呪縛を解放した鍵盤楽器だ(ただエレキもシンセも電気がないところでは使えないのがネック)。

 


電気も、そして楽器すらないところでヒーローになるのは、ドラマーのひとたちだね。どんなものでも叩いてたちどころに楽器にしてしまう。そのリズムに乗ってみんなが歌ったり踊ったり楽しめる。

 


え?ドラムだけだとミュージカルサウンドがないって?ドラムの大きさや材質ごとに、ちゃんと音程があるじゃない(ティンパニだってそうでしょ)。リズムの王様ドラムは、ふだんは他の楽器の音とケンカしないように、ミュージカルサウンドにチューニングしてないだけ。ミュージカルサウンドにこだわるんだったら、人間が歌えばいいじゃない。アカペラでハモってコード演奏もできるよ(クラシック音楽の原点知ってるの?)。

 


そういう意味で、楽器の究極の王様は、人間の声だね。音楽は、人の心の、あふれ出る思いから生まれるもの。どんなに楽器が複雑化しても、デジタル化しても、強い思いがあふれ出て、それを表現せずにはいられない人間が、楽器の王様、いやすべての楽器の主人だ。

 

 

 

ピアノに関する追記:

よく「私は2~3歳の時からピアノを習っていました」と自慢げに言うひとがいますが、なにを自慢しているのか意味不明なうえに、いみじくも、物心もつかない赤ん坊でも叩けるというアコースティックピアノのハードルの低さを証明するコメントです(私も3歳から習わせてもらったけど、そんなこと自慢して何になるのかわからないから人に言わないよ。それに、そんなに小さい時からやらせてもらっておきながら下手だしね!ピアノの上手下手(どういう意味でかは別として)と、習い始めた年齢の低さは関係ないよ)。

一方で、2~3歳でシンセをやる意味はないし(幼児の知能では無意味)、まして本物のギターやベースはとても弾けない(子どもと楽器の両方にとって危険だよね)。

 


ピアノに関する追記➁:

日本ではなんだかピアノがいちばんエライみたいに思われているような気がするのは私だけ?それは、明治維新後に西洋音楽をこぞって取り入れた当時の日本の偉い人たちが、クラシック音楽の原点について、頭では理解しても、根本的な文化のちがいから、腹では理解してなかったことが、今に続いているんじゃないのかなぁ?

 

もとの記事: 

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