ピアノ方丈記

音楽の彼岸にて【指の健康寿命を気遣いながら!】シニアのピアノ一人遊びの日々

身体操作セッションに参加した時の思い出(続き)

 

以下は、20210919にアメブロに書いた記事

 

先日書いた記事:

身体操作セッションに参加した時の思い出

 

の続き。

 

数年前に身体操作のセッションに参加した時の思い出:

 

③ オペラ歌手や舞台俳優が多く参加する身体操作セッション。 トレーナーは俳優の男性。 私以外の参加者はダンサーや舞台俳優さんばかり。 ジャージなどの運動着に着替えて、セッションの間中、トレーナーさんの動きと同じ動きを続ける。 トレーナーさんも参加者のみなさんも、舞台芸術の人たちだけあって、身体が柔らかい。 トレーナーさんの声も柔らかい。 そういうことなんだなと思った。 皆さんの動きを見ているだけで良い動きが脳内に転写されるような気持ちになった。 とても貴重な体験だった。

 

④ ③と同じセッションの別の日に参加。 トレーナーさんはオペラ歌手の男性。 そのトレーナーさんは、ふだんの話し声が、すでにオペラだった...。 そして、[水泳選手]+[野球選手]÷2 みたいな体格をしていた。 肺活量が大きくて背筋も発達しているからかな? オペラって身体が資本なんだなぁ、とつくづく思った。 

 

人間の声は、人間が生来持っている楽器だ。 ピアノなどの楽器も、人間の延長と言える。

身体が柔らかい人は、動作が柔らかいし、声も柔らかい。

演奏する楽器の音も良いはずだ。

 

ジャズピアノなどの即興演奏を伴うジャンルの一丁目一番地は、

そのジャンルの音楽語のプロフィシェンスィーであるから、

アタマ(脳)の中身の充実が最優先項目の茨(イバラ)の道であり、身体操作は二の次となる。

 

これに対して、

 

クラシックピアノでは、

アタマ(脳)の中身は大作曲家が既にやってくれているから、

クラシックピアノにおける一丁目一番地は、

偉大な作曲家の偉大な作品を、

偉大な作曲家が意図したとおりに正確に再現演奏するための身体能力である。 

まっとうなピアニストや、人からお金をもらって教える先生たちは、

少しでも忠実に再現するために身体操作を厳しく探求する茨(イバラ)の日々を過ごしているに違いない。 

特に、小柄で痩せていて非力で持久力の無い人たちの茨(イバラ)の道は血にまみれていることだろう。

 

 

tokyotoad = おんがくを楽しむピアニスト

 

もとの記事@アメブロ

身体操作セッションに参加した時の思い出(続き) | おんがくの細道

 

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このブログ「おんがくの彼岸(ひがん)」は、私 tokyotoad が、中学卒業時に家の経済的な事情で諦めた「自分の思いのままに自由自在に音楽を表現する」という夢の追求を、35年ぶりに再開して、独学で試行錯誤をつづけて、なんとかそのスタート地点に立つまでの過程で考えたことや感じたことを記録したものです。

「おんがくの彼岸(ひがん)」というタイトルは、「人間が叡智を結集して追求したその果てに有る、どのジャンルにも属さないと同時に、あらゆるジャンルでもある、最も進化した究極の音楽が鳴っている場所」、という意味でつけました。 そして、最も進化した究極の音楽が鳴っているその場所には、無音静寂の中に自然界の音(ホワイトノイズ)だけが鳴っているのではないか?と感じます(ジョン・ケイジはそれを表現しようとしたのではなかろうか?)。 西洋クラシック音楽を含めた民族音楽から20世紀の音楽やノイズなどの実験音楽まで、地上のあらゆるジャンルの音楽を一度にすべて鳴らしたら、すべての音の波長が互いにオフセットされるのではないか? 人間が鳴らした音がすべてキャンセルされて無音静寂になったところに、波の音や風の音や虫や鳥や動物の鳴き声が混ざり合いキャンセルされた、花鳥風月のホワイトノイズだけが響いている。 そのとき、前頭葉の理論や方法論で塗り固められた音楽から解き放たれた人間は、自分の身の中のひとつひとつの細胞の原子の振動が起こす生命の波長に、静かに耳を傾けて、自分の存在の原点であり、自分にとって最も大切な音楽である、命の響きを、全身全霊で感じる。 そして、その衝動を感じるままに声をあげ、手を叩き、地面を踏み鳴らし、全身を楽器にして踊る。 そばに落ちていた木の棒を拾い上げて傍らの岩を叩き、ここに、新たな音楽の彼岸(無音静寂)への人間の旅が始まる。

tokyotoadのtoadはガマガエル(ヒキガエル)のことです。昔から東京の都心や郊外に住んでいる、動作がのろくてぎこちない、不器用で地味な動物ですが、ひとたび大きく成長すると、冷やかしにかみついたネコが目を回すほどの、変な毒というかガマの油を皮膚に持っているみたいです。

 

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↑ 不本意にもこんな野暮なことを書かなければならないのは、過去にちまたのピアノの先生方に、この記事の内容をパクったブログ記事を挙げられたことが何度かあったからです。 トホホ...。ピアノの先生さんたちよ、ちったぁ「品格」ってぇもんをお持ちなさいよ...。

 

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