ピアノ(アコースティックピアノや電子ピアノ)を買う前に、
「このことを前もってもっと知っていればよかったなぁ...」
と私が個人的に振り返って思ったポイントを忘備録的にまとめておこう！
と思っていながら、めんどくさくてそのままうっちゃっておいたら、だんだん忘れてきてしまったので、忘れ去る前にリストアップしておくよ：
① 本多静六氏の「買ったつもりで貯金！」のコンセプト：
前回の記事で書いた本多静六氏の蓄財ノウハウのなかに、「買ったつもり貯金」というのがある。 ピアノ買いに当てはめると、楽器屋さんのショールームで「このピアノいいなぁ、欲しいなぁ...」と思った瞬間に「買った！今すぐ買った！もうこのピアノは自分のものだ！でも、代金を支払うのは後にして、とりあえず楽器屋さんにしばらく預けておくことにしよう。そして「自分のピアノ」が見たくなったら、いつでもこのショールームに来て眺めればいいんだもんっ！」と考えるのだ。 本多静六翁によれば、このように「買ったつもり」になってその代金分を貯金しておくと、そのうちに「買ったつもり」の商品にだんだん興味が無くなって、すっかり買う気が失せてしまった、そのあとに、貯金だけが残るのだ！さあ貯金貯金、蓄財蓄財！とますます貯金と蓄財に励むべし！というコンセプトです。
これは一理あります。 人間だれしも、ピアノでもドラムでも琵琶でもなんでも「やりたいなー！」って急に自分のなかで盛り上がることがありますが、そんな盛り上がりの勢いで買っちゃったはいいものの、買ったこと自体に満足してしまって、その後はとんと演奏することすら無く、今ではピアノは物置棚に、ドラムセットは物干しラックに、琵琶にいたっては70万円もしたのに物置にも物干しにもならなくて無用の長物化してしまった...なんてことになりかねない。 だから、「買ったつもり貯金」を発動させて、勢いで一時的に盛り上がった感情をクールダウンする時間は必要かもしれない。
ところで、本多静六さんは、超節約生活で貯蓄➡それを投資して大成功して大富豪に成ってからも、この「買ったつもり貯金」を、奥さんがデパートで着物や帯を欲しがった時や、お花屋さんでカイドウ(リンゴの一種だろうね)の鉢植えを欲しがった時に、容赦なく発動させた。 しかも、武蔵野の雑木林だった渋谷に、開発による地価の値上がりを見越してあらかじめ買っておいた広大な土地の一角に満を持して建てた、大富豪にしてはささやかな自宅の庭を、食費の節約のために家庭菜園と果樹園にしてしまったのだ（ふつう成功者は、自宅の庭に、大きな珍しい石を何個も置いて高価な松の木を植えて出入りの植木屋さんに手入れをさせる豪華な庭園をこしらえるのが相場なのに...）。 そして、本多翁は「妻は自宅の家庭菜園や果樹園の手入れが楽しくて、芝居を見に行く気も無くなったようだ」とご満悦なのだが、女性の私からみると、奥さんちょっと可哀そう...。 私だったら、大金持ちになってからも相変わらずのケチケチ節約生活に加えて普段は自宅の庭(というか畑！)で事実上のお百姓してるんだから、たまにはオシャレしてさ、お芝居ぐらい、観に行きたいなぁ...。 それに、奥さんがお花屋さんで欲しがったの、リンゴの鉢植えなんでしょう？ 自宅の果樹園から一歩も外に出(られ？)ない日々を過ごしているんだから、果樹の鉢植え一個ぐらい買ってあげてもいいのに...「と考えるおまえはまだまだ甘い！わしが提唱する勤倹貯蓄にもっと励まないとカネは貯まらんぞッ！」という本多静六翁の叱咤激励の声が聞こえてくる。 それはもっともなことだ。 人間、おカネが無ければ、何も手に入れることができない。 だから、まずはケチケチ節約してお金を貯めなければ、ピアノだって何だって始まらない！ でも、すでに大金持ちになった後も鉢植え一つ買うのも我慢するような一生涯続くケチケチ生活は、精神的にものすごいパワーを使うことだろう。 明治～昭和にかけて超ケチケチ貯金＋時代の波に乗った投資で巨万の富をこしらえた本多静六さんは本当にスゴイと思いますが、本多静六さんの奥さんはもっとスゴイと思いました。
ここまで読んでピアノを買う気が失せなかった場合は、以下②～のポイントを押さえておきたかったなぁ...
と思ってたんだけど、①を書いた時点で②を書き出す気力がもう残っていません（次回に続くかどうか未定...と思ったら続いた！➡ピアノを買う前に(私が個人的に)押さえておきたかったポイント（その②） - ピアノ方丈記）。
本多静六さんの著作に関する前回の記事は：
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